桜の腐敗処置作業
家族の思いの詰まった桜の老木が枯れないように残すため、腐敗の進行を遅らせる処置をしました。
作業前
腐敗して朽ちてしまいそうな桜の木です。
桜の木としては老木(桜の樹齢は約50年)になりますが、この家のお婆ちゃんが大切にしていた思い出の桜の木で、何とか枯れないように残せないか?という依頼を頂きました。
樹木医に頼むこともできますが、高額(10万円〜100万円)になります。
また、ここまで腐敗が進行すると治癒は不可能に近いので、腐敗の進行を遅らせる処置をします。
腐敗した枝の切断
まず、助からない腐敗した枝を切断し、腐敗の進行を遅らせる処置をします。
切り口をきれいにし、腐敗部の湿気を取り除くために炭やセメントなどを入れて蓋をし、防腐剤を塗ります。
白く見えるのは、特殊なスプレーをかけて菌の進行具合を確認しているためです。
薬剤の塗布
処置した箇所に、腐敗の進行を止めるための薬剤を塗布します。周りの腐敗した箇所も薬剤が固まるまで何度も塗ります。
その後、雨水等が侵入しないように防腐剤を塗布して防護します。
雨水処理
薬剤の上から、雨水が完全に入らないようにシートで保護します。
その後、コモやワラ材などで養生をします。
作業後
処置後の桜の木です。かなり痛々しい姿になってしまいました。
またきれいな桜を花びらを見せて欲しいですね。
根元に活力剤を投与し、現在は経過観察中です。