ガーデンリニューアル工事
和歌山ベイサイド迎賓館で実施したガーデンリニューアル工事です。シンボルとなる大木、芝生の張り替え、ウッドデッキの拡張を施工しました。
シンボルツリー
作業前の風景です。マリーナに向かって、ハワイにある「この木なんの木」のような存在感のある樹木を植えたい、というのが今回の施主からのご依頼です。
1. 半年以上をかけ、日本中を探してようやく見つけた木です。鹿児島の最南端でこのシマトネリコを見つけた瞬間に、「この木しかない」と思いました。木の持ち主に交渉して、即買取をしました。
今まで根もいじったことがない樹木ということもあり、根回しを事前に行い、発根を促して移植の準備に備えました。トレーラーと35トンのクレーンを使っても動かすのが大変なほど大きな木です。
2. いざ植栽です。これだけの木ですから根鉢だけで直径3m、深さ2.5m。吊り揚げも大変でした。あまりの大きさに、周りに見物客の人だかりができるほどでした。
3. 運送用に縛ってきた縄をほどいて、溜まったストレスを開放してやります。一つ一つの葉が太陽に向かって輝き始めます。
ここからが職人の出番です。このボリュームを無くすことなく、根とのバランスを保てるように枝葉を剪定しなければ衰弱してしまいます。職人の技術が発揮される場面です。
4. 植付、剪定完了です。時間とともに根が落ち着けば、葉がどんどん広がり存在感が増していきます。
5. 植栽の下で石積等の作業を開始。ここで結婚の誓いをして頂くための新たなステージを作成します。下地が大事ですので、基礎コンクリートを打設します。
6. 基礎コンクリート打設後養生中です。
7. 基礎コンクリートが完了したら石張り用のブロックを積みます。これと並行して小端積みも行います。小端積みは手間がかかるため、職人の技や忍耐力が試されます。
8. ブロック積みが完成しました。木の奥に見える小端積みももう少しで完成です。
9. ブロックへの石張り作業を開始。張る石は沖縄の琉球石灰岩を磨いた石です。琉球石灰岩はサンゴのような石なので、真っ直ぐに張るには相当な技術が必要とされます。
10. ブロックの石張りが完了したら、ステージの石張りです。こちらも琉球石灰岩ですが、磨きなしの石です。同じ石灰岩でも趣が異なり、一つ一つの石に顔があります。厚さ6cmの石灰岩はサンゴのようです。
11. 石張りが完成しました。木の根元に玉石を添え、雰囲気を出しています。
完成後の朝方の様子です。
こちらは昼間の様子です。朝とは全く違った雰囲気が出ています。
夜のライトアップ風景です。ライトを柔らかい光のものに交換して雰囲気を演出しています。
芝生の不陸調整工事
芝生の不陸調整工事をする場所の作業前の風景です。
1. 古い芝生や低木を移植したり、処分します。
2. 芝生も下地が大事です。しっかりと整地し不陸を直します。
3. お客様が歩く時に負担にならないよう、砂を入れてクッションにします。
4. 芝生を丁寧に張っていきます。べた張りですので、隙間を空けないよう慎重に作業します。
5. 演出用のライトやスピーカー導線を埋め込みます。
6. 不陸調整後、芝張り完了です。
7. 既存芝生と色が異なるため、着色剤を散布し緑の絨毯に。葉の長さも揃い、丁度よい踏み心地になっています。
8. 完成です。
ウッドデッキ拡張
続いてはウッドデッキの拡張です。作業前の風景。
1. 既存の樹木鉢を移設します。下地を整地、転圧した後に基礎ブロックにて台座を作成します。
2. デッキにはジャラ材を使用。見た目もよく本物志向にはたまらない材質です。
3. 既存デッキとの色合わせ作業中です。塗料は無害のものを使用します。もちろん、ジャラ材との相性もチェック済みです。
4. 完成です。